朱鞠内湖の事故について思う事

Gian(ジャイアン)

2023年06月14日 19:03



[はじめに]
今回犠牲になられた方のご冥福をお祈り申し上げます。


去年の6/14、私は北海道の朱鞠内湖キャンプ場でキャンプしていましたが、その時には1年後に今のような状況になっているとは全く予想する事はできませんでした。
実は、今年のGWに渡道して朱鞠内湖で釣りをする計画もありました。
(私の体調がすぐれず、渡道できませんでしたが)

ご存知の方も多いと思いますが、5/14に釣りの方が羆に襲われてしまった上に、駆除された羆の胃から人の肉や骨が見つかる事故が発生してしまいました。
しかも、駆除された羆のサイズから、もう1頭の大きな羆の関与が疑われているのです。

現在の定説は「羆は人を恐れている」です。
だから、熊除けの鈴やラジオなどで、人の存在を羆に知らせる事が有効でした。
もしも羆と遭遇してしまった場合には興奮させずに、目をそらさずゆっくりと後に下がるのが基本だったのです。

しかし、今回は人が食べられてしまった上に、その羆が駆除されていないかもしれない非常に危険な状況なのです。

もう一頭の羆が、”人を食べた”のか?もしくは”人が食べられる獲物である”と認識したていたら、と熊除けの鈴やラジオが羆に餌の存在を知らせる合図になってしまいます。
羆は人よりも鹿の方を美味しいと感じたのであれば、その危険も低いのかもしれませんが、それは羆にしかわかりません。

そもそも、羆にはテリトリーが存在するので、本当に別の羆が介在したのか?との疑問もあります。



元々、朱鞠内湖キャンプ場の対岸は、羆が多く生息していたと思っています。
私が2016年に母子里から、薪の台へクルマで走っている時に、新鮮な羆の糞が2度も路上にありました。
(この道路はその後も通る度に羆の糞を見かけます)



また、この時に薪の台駅跡地付近では、大型獣が歩くような草をかき分ける音も聞いていました。
あれから5年以上経っていますので、さらに羆が増えている可能性があります。

ですが、これまで朱鞠内湖南部にあるキャンプ場周辺では羆の事故や事件は起きていません。
私はキャンプ場周辺にも羆が生息していると思っていますが、お互いのテリトリーを守り共存出来ていると思っています。
今回の事故は朱鞠内湖北部なので、直接キャンプ場が危険な状態になっている訳で無い認識です。
(私は関係者ではないので、あくまでも推測なのですが)

そんな事もあって、当初発表されたキャンプ場を電気柵で囲って再開させようとの考え方は妥当性があると思っています。
それに、キャンプ場周辺に人が居なくなると、羆のテリトリーがさらにキャンプ場よりになってしまう懸念もあると思いますので早期の再開が望まれます。

北海道の羆は保護するジーンと駆除するゾーンを決める時期に来ているのかもしれません。

朱鞠内湖キャンプ場、漁協の方々へ
大変な時期だと思いますが、朱鞠内湖や幌加内町の為に頑張ってください。


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